2009.05.18 10:57 AM
MINOTAUR SHIRTS #2
前回はローマ時代~17世紀のシャツの話をさせていただきました。
今回はシャツが多様化する19世紀からです。
シャツの歴史において、
もっとも多種多様な襟が流行したのは19世紀だと言われています。
19世紀初頭には、シャツは簡素化への道を進み始めます。
一番大きな変化は、立ち襟から折り襟、
現在のようなダブルカラーが生まれた事だそうです。
19世紀初頭はグラッドストンカラーという立ち襟や、
顔が半分隠れるような極端に高い立ち襟、
オールラウンドカラーなどが流行したそうですが、
世紀末になって3センチぐらいの常識的な高さに戻り、
その頃からさまざまなカラースタイルが生まれてきました。
代表的なものに、スタンドカラー、シェークスピアカラー、ダックスカラーなどがあり、
特にダックスカラーは、現在のウイングカラーとよく似ており、
現在の主流である折り襟の原形が誕生したのは、
19世紀であると言われています。
また、この頃のシャツは下着に分類されており、
これはシャツが誕生した19世紀の英国には今のような男性用下着は無く、
長い裾を股と股の間でボタンで留める事により
シャツが下着の代わりをはたしていた事に由来します。
今期のMINOTAURのシャツにおいて、
以上の様な歴史的背景を持つ以下のシャツ、
COMBED CLOTH DETACHABLE SHIRTS、
COMBED CLOTH DETACHABLE S/S SHIRTS、
PRISONER SHIRTS、
STAR PRISONER SHIRTS、
BIG GNGM PINHOLE S/S SHIRTS
まずPRISONER・STAR PRISONER・BIG GNGM PINHOLE
の襟ですが、2つ穴が開いており、
ピンホール・カラーやアイレットカラーと呼ばれ、
ドレスシャツに良く使われます。
穴にカラーピンと言われるピンを刺し、
襟を抑え、その間からネクタイを出す事で、
首元がスッキリ見え、シャープな印象を与えてくれます。
また、似たカラーでタブカラーと言う襟もありますが、
カラーピンを付ける事が出来る、
ピンホールカラーの方がよりドレッシーに見えます。
また、もう一つのこの襟の特徴であるラウンドした襟先も、
パーティーなどで良く用いられるカラーで、
華やかさを添えてくれます。

次は、前立て(プラケット)です。
特にこちらは現代のシャツにあまり見られない形状ですよね。
第五ボタンの位置までしかない前立ては、
上記の歴史でもご紹介しましたように
シャツは下着の役割を果たしていた為、
裾を全てボトムの中に入れる事が当たり前だった昔には、
裾まで飾る前立ては必要なかったのです。
それでこの様な形になっています。
また、シャツ裾のずれを防ぐ為、
前立てから下が緩やかに広がり合わせが大きくなっているのも、
もう一つの特徴です。

シャツ1枚でも歴史の積み重ねで、
色々なディテールの違いが生まれますね。
今回ご紹介させて頂いたMINOTAURのシャツ、
古いディティールを残しつつも、
素材感やパターンを現代へ変化させ融合し、
今現在も進化し続けています。
もしかすると21世紀末は僕たちには想像もつかない、
シャツの形が生まれているかもしれませんね?
現代と過去を融和するMINOTAURのシャツ、
是非皆さんもその違い探してみては?
いろんな発見がありますよ。
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